ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
私がボソッと呟いた言葉に、優羅くんはリビングに向かっていた足を止めてくるっと振り返る。

「? 恋々愛、なんか言った?」

そう不思議そうに首を傾げる姿にまで、いちいちキュンとしてしまって。

「ううん。何でもない」

私はそんな優羅くんに軽く微笑み返して、優羅くんのあとを追った。

優羅くんが私に与えてくれたものはあまりにも大きすぎて、言葉だけじゃ全然足りなくて……。

少しずつでもいい。

優羅くんに恩返しがしたいんだ。

優羅くんがたくさん幸せを感じられるように。

たくさん楽しい時間を過ごせるように。

もっと頑張らなくちゃ──────────!

* * *
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