ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「恋々愛……」


“好きだ”


そう言ってしまいたいぐらいに気持ちが高ぶっていた。

でも喉元ギリギリまで出かかっていたその言葉を呑み込んだのは……。


『“ゆーくん”……』


その言葉が一瞬、脳裏を過ったから。

一緒にいちゃ、ダメなのに……。

もう恋々愛の記憶が戻りかけてしまってるのに。


『もうこれ以上……離れていかないで』


そんなことを言われて、離れられるわけがない。

これ以上、恋々愛を不安な気持ちにさせたくない……。
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