ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「ダメ。恋々愛、こっち見て」

恋々愛はまだ男に対する免疫がない。

だから、目を合わせるのが恥ずかしいんだ。

そんなの、わかってるけど──────────

「なんで目逸らすの」

こんなに可愛い反応されると、意地悪したくなる。

「……そ、れは……っ」

俺の目を見ながら恥ずかしそうに口をもごもごさせる恋々愛。

そんな戸惑ってるところまで可愛くて。

……でもさすがに、ずっと困らせたままは心苦しいから。

俺は相変わらず純粋な恋々愛に微笑ましく思いながら、声をかけようと口を開いた。

だけどその瞬間──────────

「……いいから……」
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