ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
嫌なら逃げて欲しい。

いますぐ手を振り払って、リビングから出ていって。

じゃないと、もう……。

潤んだ熱っぽい瞳で俺を見上げる恋々愛を前に、理性と本能の間で葛藤する俺。

抑えないといけない……そんなの分かってる。

でも──────────

ーギュッ。

それに拍車をかけるようにギュッと瞑られた瞳。

なんで……。

それはどういう意味? OKってこと?

もう自分の都合のいいようにしか考えられなくて。

俺はそっと両手で包んだ恋々愛の顔へ自分の顔を近づける。

ぐっと強まる恋々愛の匂い。
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