ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
かすかに聞こえる恋々愛の静かな息遣い。

触れたとこから感じる恋々愛の熱。

そして、体温とともに手から伝わってくる恋々愛の鼓動……。

……いや、もう俺のなのか恋々愛のなのか分からないぐらいどっちもドキドキしてる。

恋々愛への想いが溢れて止まらなくて。

今すぐにでも恋々愛に“好き”って言いたい……恋々愛の彼氏になりたい。

……でも、それは叶わないから。

これが……恋々愛との最初で最後のキス──────────

ーコツン。

鼻先が軽く触れる。

お互いの唇が触れるまで、あと少し……。

そう思いながら俺はゆっくりと目を閉じた。

……しかし、その刹那──────────



ーガチャッ。



……ほんと、神様は意地悪だ。





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