ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
「恋々愛」

ービクッ。

突然隣から呼ばれた名前に体がビクリと反応する。

……あ。

声の主をそっと見上げれば、心配そうな瞳と視線が絡んで。

「無理はしなくていい」

優羅くんは不安そうに顔を歪めながらそう呟いた。

「ごめん……俺が急かすようなこと言ったから」

…………へっ?

そう言いながらそっと視線を外してしまう優羅くんに、私の頭上には“?”が浮かぶ。

急かすようなこと……?

…………。

……え、もしかして──────────


『だから恋々愛にも見て欲しいんだ。恋々愛のために頑張ってる、藍澤依織を』
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