ワケあり女子高生、イケメン生徒会と同居します。
1週間前のこと言ってる……?

「恋々愛の気持ちが第一なのに、俺の気持ち押し付けて……。まだ時間はあるから、今日は──────────」

「違う……!」

違うよ……優羅くん。

私は思わず優羅くんの言葉をさえぎった。

それに驚いた優羅くんは、逸らしていた視線を再び私へと戻す。

「私も、見たいの……“私のために頑張ってる依織くん”」

これは優羅くんの押し付けなんかじゃない。

心の底から、そう思ってる。

「確かに、怖くないって言ったら嘘になるけど……でも──────────」

私はグッと拳に力をいれて手の震えを抑え込む。

「私も変わりたい……乗り越えたいの」

怯えてばっかりじゃダメなんだ。
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