瞳の奥
プロローグ
私は今、8人でアパートのドアの前にいる。
「いっつも、この瞬間が緊張するわ。」
「大丈夫だ、俺が側にいるから。お前の思うようにすれば良いよ。」
隣で声かけてくれるのは、幼なじみの蓮。どんな時でも、昔からずっと一緒にいるから安心感がある存在。
「吉岡警部、自分達は五十嵐管理官と吉岡警部の指示通り動きますので、吉岡警部のタイミングで行きましょう。」
後輩にも、こう言われちゃいけないよな。
胃が痛いがやるしかない。
私はアパートの角の部屋のインターホンを押した。
中からは、20代後半ぐらいの青年が出てきた。
「すみません、私こういう物なんですが、部屋の中に入って宜しいでしょうか?」
私は警察手帳を青年に見せた。
「◯◯さん殺人容疑で、あなたの部屋の家宅捜索令状が出ています。」
蓮が、ここに来た理由を補足してくれた。
青年は、抵抗することも無く私達を部屋の中に入れてくれたので、私は部下に家宅捜索を開始するよう指示し、
私と蓮はリビングで説明を行うことになった。
「五十嵐警視、吉岡警部。殺人時に着用されたと思わしきコートと長靴が出てきました。」
「すぐ、鑑識に回して。」
「「はっ。」」
そして、息を吸い青年に向きなおう。
「あなたの部屋から、犯行に使われた衣類が出てきました。この衣類は◯◯さんの死亡推定時間内に公園の監視カメラが写していた格好と一致します。
あなたが、◯◯さん殺害の犯人で間違いありませんか?」
私は怒りと悲しみが込み上げて来たものを、ぐっと堪え青年の目を見つめるように話した。
少ししてから青年は、私の目の前に来て両腕を出してきた。
「間違いありません。」
「●●●●さん、6:38、◯◯さん殺人容疑で逮捕します。」
私はポケットから手錠を取り出し青年の両腕にかけた。
「いっつも、この瞬間が緊張するわ。」
「大丈夫だ、俺が側にいるから。お前の思うようにすれば良いよ。」
隣で声かけてくれるのは、幼なじみの蓮。どんな時でも、昔からずっと一緒にいるから安心感がある存在。
「吉岡警部、自分達は五十嵐管理官と吉岡警部の指示通り動きますので、吉岡警部のタイミングで行きましょう。」
後輩にも、こう言われちゃいけないよな。
胃が痛いがやるしかない。
私はアパートの角の部屋のインターホンを押した。
中からは、20代後半ぐらいの青年が出てきた。
「すみません、私こういう物なんですが、部屋の中に入って宜しいでしょうか?」
私は警察手帳を青年に見せた。
「◯◯さん殺人容疑で、あなたの部屋の家宅捜索令状が出ています。」
蓮が、ここに来た理由を補足してくれた。
青年は、抵抗することも無く私達を部屋の中に入れてくれたので、私は部下に家宅捜索を開始するよう指示し、
私と蓮はリビングで説明を行うことになった。
「五十嵐警視、吉岡警部。殺人時に着用されたと思わしきコートと長靴が出てきました。」
「すぐ、鑑識に回して。」
「「はっ。」」
そして、息を吸い青年に向きなおう。
「あなたの部屋から、犯行に使われた衣類が出てきました。この衣類は◯◯さんの死亡推定時間内に公園の監視カメラが写していた格好と一致します。
あなたが、◯◯さん殺害の犯人で間違いありませんか?」
私は怒りと悲しみが込み上げて来たものを、ぐっと堪え青年の目を見つめるように話した。
少ししてから青年は、私の目の前に来て両腕を出してきた。
「間違いありません。」
「●●●●さん、6:38、◯◯さん殺人容疑で逮捕します。」
私はポケットから手錠を取り出し青年の両腕にかけた。
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