瞳の奥
私は蓮をベッドに座るよう催促し両腕を前に出すよう言って、

「五十嵐蓮、あなたは昨晩吉岡麗奈警部の同意を得ずにわいせつ行為を行った現行犯で逮捕します。」

そう言うと私は、優しく蓮の手首に手錠をつけた。

「麗奈、そのまま部屋出て真っ直ぐ右奥まで俺を連れて行って。」

「そこまで本格的にやるの?」

蓮に言われ、蓮を連行するかのような形で部屋に入ると、捜査資料等、仕事で使うような物が置かれていた。

「もしかして仕事部屋?」

「あぁ、一課の抱えるものは難事件多いからな。ここで調べたりしてる。
それより、麗奈は寝室横の部屋にクローゼットあるから好きな服着ておいで。」

「あ、じゃあ蓮の服も一緒に持ってくるよ。」

「ありがとう。」

言われた通りクローゼットのある部屋に行くと物凄い数の女性服、しかも全てが私好みの服を用意されていた。
一方、蓮の服が入ってるクローゼットの中は少ない。

と言ってもそれでも100着ぐらいはありそうなので、全然少なくはないのだが、それと対比しても多すぎるこの女性服。
言いたいことは山程あるが、とりあえず一番気に入った物に着替えて蓮の服も持って部屋に戻る。
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