瞳の奥
私の文句は華麗にスルーして説明し始めた。

「まず、何故こんなことしてるかと言うと理由がいくつかあって、、

先に馬鹿らしい方から言うか。」

「理由がいくつかあるって?」

「あぁ、それは真面目な理由と馬鹿らしい理由とあるから。

馬鹿らしい理由と言うのは、

・麗奈が逮捕してる時の男どもに腹立ったから。それが嫉妬だけではなく俺には見せない顔をしていたから。麗奈に逮捕されたいから」

「ドMだね。」

「麗奈にだけだよ。」

「知ってる、他ではドS属性が出てるからね。」

「後は、麗奈を傷つけてしまった反省の意味とかもあるけどね。

本題は、麗奈にはどんなに親しい間柄の相手でも警察官として被疑者を逮捕する覚悟を持って欲しいの。」

蓮が真剣な目でそう言う意図が読み取れず

「解んないって顔してるね。

麗奈は優しいから、犯罪を起こした悪い犯人相手でも優しさが抜けないから手錠かける時に戸惑いがあるだろ?

悪いとは言わないが、麗奈のその性格だったら俺とか三島とか見知った相手だと情に流されて逮捕出来ないとかなりそうだからな。

この仕事をしている以上、警察関係者が犯罪に手を染め警察官がいたら、麗奈が同じ警察官を逮捕すると言う事例も起こりうることなんだよ。

それを冷静に保てている状態で行えるための練習でもある。」

そこで麗奈の中で一つ一つ考えが浮かびあがったことがある。

「じゃあ、今まで捜査は部下にやらせて検挙のタイミングは決まって私を先導していたのは?」

「そのためでもあるな。

あと、麗奈には内緒にしてたんだが、
一課の奴らは麗奈以外男しかいないだろ?

女性で若い麗奈からの指示命令を聞けないような奴は一課には必要ないって言ってるんだ。

この組織は男社会のところが大きく麗奈の働きやすい環境下として、麗奈に逆らうものは組織としては女を軽んじて見てる人物として警視庁には必要ない。所轄からやり直せって言うことだな。」
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