瞳の奥
『こんにちは。吉岡麗奈さん。
五十嵐蓮との子供が出来たんだね、おめでとう。

私との子供を産んで欲しいのに、五十嵐蓮に全てを取られたよ。

この動画はもしかしたら五十嵐蓮も見てるのかな?

なら、話が早い。
この1ヶ月以上事件起こしても真相どころか、まだ一人も検挙出来ていないので、
愛しの麗奈さんのためにも、新たな情報を与えましょう。

本日、夕方4時、スカイツリーで何かを行います。止めたければ二人でくることです。』

動画はそこで終わった。
蓮はすぐ連絡しようとしていたので、止めた。

「二人でって言ってたよ。それに電話したら相手に知られるよ。」

「なんで?」

言えない、言えるはずがない。秘密にしないと大量殺人が始まるから。。

「麗奈、大丈夫だから?だから、そんな苦しそうな顔はしないで。」

「ごめん。」

蓮は何も聞かず、ただ私を強く抱きしめてくれた。

「4時って、あと二時間しかないよ。急いで準備するから待ってて。」

「俺も準備するから急がなくて大丈夫だから。」

私達は、いざという時ように持ってる防弾ジョッキや拳銃、手錠の準備を進めていた。
なるべくお腹は締め付けないよう、ベスト型の物にしてベストの中に拳銃、手錠、警察手帳を収納し、その上にチャック付きの服で隠すように着る。下は短パンにスニーカー。
最後にマントを着たら準備完了。

一課の皆にはメールでスカイツリー付近で不穏な動きをしている人がいるとの連絡があったから警察とバレずに確認してと送る。

「俺はデートとして来たかったよ。」

「ふっ、可愛い//」

「何笑ってるんだよ。」

「いつか、二人で来ようね。そのためにも、、」

「あぁ」

私達は、中に入っていった。
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