瞳の奥

3節

あれから数日間は特に何も変わらず事件は起きておらず、少年の取調室もユグドラシルの一員と自白した。

しかし、首謀者は依然と解らず事件も停滞している。

そんな週末に紗綾から、ご飯食べに行こうと言う誘いがあり三島さんや萩原くんも来ると言うのだ。

萩原くんとは、蓮がきつく当たってたと言うのもあり申し訳なく思ってたので、この間のことを謝るチャンスだが、蓮に連絡しておかないとまた、この前の二の舞になりそうなので連絡しておく。

すると、蓮からは
『俺と笹田と飛鳥も行く』
と言うものだった。

飛鳥と言うのは鑑識課の女性で美人のOLさんと言う感じの人。
蓮と二人並んでると理想のカップルって私は思うほどだ。

噂では警視庁の女性人気ランキングの第2位にランクインしてるとか。まぁ、このランキングも私が1位の理由も解らないから、あてにならないものだと思ってるけどね。

紗綾に連絡したら7人は微妙だから、交通課の仲良しの後輩ちゃんも誘うとのことで8人で食事することになった。

仕事が終わり待ち合わせの地下駐車場に行くと既に全員揃っていた。

「紗綾、店は決めてるの?」

「いや、それがいつメンのつもりでいたから悩んでいて。。」

蓮は三島さんと笹田さんと相談して
「俺達がよく行く場所はどうだ?」

と言うので、そこには行くことになった。
三人は凄く仲良くて普段からよくご飯食べに行ってるようだ。

私は蓮の運転で、紗綾は三島さんの運転で、飛鳥さんは笹田さんの運転で、萩原くんと後輩ちゃんは後ろからついてくる形で行きつけのお店までつれて行って貰うことなった。

「どんなところだろ~楽しみだな~」

「麗奈とは行ったことあるよ。」

予想外な答えに驚いている私を見てほほえむ蓮に苛立ちを覚えつつもその場所へ向かう。
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