瞳の奥
蓮の家に着いてからは、蓮が用意していた服から部屋着としてピンクのネグリジェに着替えて、蓮はスーツを脱いでネクタイを外して携帯を触りながらソファーに座っていた。

「麗奈、可愛いよ//」
蓮は頬を赤くしながらも、携帯を机に置き私が座れるようにスペースを開けた。

「仕事の連絡じゃなかったの?」

「あぁ、もう用は終わったから大丈夫。
それよりお願い事があるんだけど、、」

「お願い事?私に出来ることなら。」

「お腹触って良い?」

たぶん、お腹の中の子に触れたいんだろう。
「良いけど、まだ動いてる感覚は無いから解らないと思うよ?」

「うん、今はそれで良い。今は俺と麗奈の子供なんだって実感したいから。。」

蓮は暫く私のお腹の子に撫でてあげて、そして私を抱き締める。

「俺は、麗奈もお腹の子も護りぬく力をつけたい。この先、これからどんなこと起きたとしても護りぬく力を。。」

「お腹の子は男の子かな?女の子かな?
男の子だったら蓮みたいに強い警察官になるのかな~」

「俺は、同じ道を歩まないで欲しいと思うけど代々警察の一族だからな…
女の子なら、麗奈に似て美人の可愛い子かな~」

こんな未来の話は普通の家庭なら当たり前の会話だと思う。
でも、この世界を揺るがすテロリストと対峙してる私達にとっては、命は凄く大事で、
命を落とす可能性もある状況で、新しい命が産まれようともしてるのだ。

「この子を産んで、三人で幸せな未来を掴むために、」
「俺達は絶対に」
「「ユグドラシルを逮捕する。」」
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