瞳の奥
次の日、蓮は私の体調を気を使いながら朝御飯食べながら、一緒にテレビ見ていた。

「朝御飯は蓮が準備したの?」

「そうだよ?口にあわなかった?」

「いや、感動した。お坊っちゃまな蓮が料理するとは思わなかったから。」

「まぁ、確かに普段は使用人が来て料理作ってくれてるんだけどな。」

ビックリした。蓮が料理出来ること知らなかったから、準備してくれたことも私を気づかってか、ヘルシーな物多いのも、蓮の優しさに触れるたびに、私は蓮と一緒にいたい気持ちが強くなるんだ。

いつもは完璧主義で、何でもすぐ出来ちゃうから凄いなって思ってたけど、負けず嫌いなところあるから、きっと陰で練習したんだろうな。

ご飯食べ終わってからは、着替えて準備して新居になる家まで行く。

「家は遠いの?」

「郊外だけど、そこまで遠くはないと思うよ。」

車は40分程走らせて目的地と思わしき場所にたどり着いた。

「えっ、まさかここ一帯全て私有地?」

蓮の実家と同じぐらいの見慣れない豪邸を目の前にして、私は唖然としていた。

「実家に比べたら狭いかも知れないけどな。ここを俺達の新居にしようかと思ってる。嫌かな??」

豪邸から門までは、確かに実家に比べたら全然狭い。でも家として見たら下手したら実家より大きいのでは?と思うような家だなと
見た限りでは、そう思った。

「中、入ろうか。」

蓮の手を握りしめて豪邸の中へ入っていった。門を開けると正面には上に続く階段があり、左右には長い廊下と部屋がある。

「左側に大浴場、美容部屋があって、右側には大広間があるよ。」

順番に左側から見ることにした。
大浴場と言う言い方した通り、大きなお風呂があり、隣接するように美容室やエステ、マッサージまで出来るような部屋がそれぞれあった。

「大好きな人は常に綺麗にいてもらいたいからね。」

右側へ歩いて行くと廊下はそこまで長くなかった。

「こっち側の廊下はそんなに長くないのね。」

「ドア開けたら解るよ。」

ゆっくりと開けると、大広間なんだろうけど凄く広い空間に出てきた。
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