瞳の奥
「パーティー会場みたいだね。」

そう、奥へ進んだら外にも出れるようになっていて、プールや噴水が見れるようになっている。

「このフロアは招待客が楽しむエリアだね。
俺達は、基本この螺旋階段から下に降りることになるだろう。」

「登っても良いの？？」

「もちろんだよ。お供しますね、お姫様。」

蓮にエスコートされるように階段を上がると大きな椅子が２つ置かれているだけだった。

「ここは俺達が座る場所だね。あとまだ準備出来ていないが下のフロアにはピアノも設置する予定だよ。」

横を向くとベランダがあり出てみると、外の景色が一望出来るようになっている。

私達はそのまま２階メインホールのフロアから扉を開けて中に入る。

「メインフロア横のこの部屋はフィッティングルーム。パーティーとかで身支度する時があればここを使う感じになるかな。」

「そんなにパーティーするの？」

父親が警視総監で、警察関係者だけではなく政治家や有名人達とも顔が聞くからよくパーティーを開いているのは知ってる。

現に、蓮も小さい頃から親主催のパーティーが多く経験してるし、何より私との婚約披露パーティーも蓮の家が勝手に進めて行ったことだ。これからもそうなるだろと悟ったから何も言う気は無いけどね。

「ここから先、中央階段まで続いてる多数ある部屋は使用人部屋だよ。

俺も仕事で忙しいし、麗奈に家事の負担はさせたくないから使用人は雇うつもりだから。」

「解ったわ。」

そのまま歩いて、中央の階段まで戻って来て奥まで進む。

「リビングはここで、ご飯は基本ここで食べるつもり。奥はキッチンで、もちろんシェフも雇うつもり。」

そのまま３階にあがる。

「３階、４階は基本どこも同じ部家を用意してるから、後日また相談して決めようかと考えてるが、仕事部屋は欲しいから３階の半分をそうしたいと思ってる。」

「蓮は、忙しいとなかなか寝てくれないから仕事部屋半分と私達の部屋が良いかな。って思ったんだけど。」

「じゃあ麗奈の案で決まり。」

「じゃあ、仕事部屋と私達の部屋は４階の半分使って、もう半分は子供部屋にしよう。
３階はレッスン部屋とか書庫とか、子供達の学び関連の部屋にしたいかも。」
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