瞳の奥
「そういえば、既読つけずにメッセージ見る方法があるけど、、」

「やりましょうか?」

ボスはパソコンにライン画面を移して蓮のラインにだけ追加ソースコードを入れて、そのまま開く。

すると、メッセージはもの凄く多く来ていて、これもまた私が電源を切った時間から流れるように来ていた。

流石にドン引きしてしまうけど痛たまれないので、メッセージだけ送り返すことにした。
『ごめん、疲れてて寝てた。』
時間は2:30を回ったところか。

メッセージを送ってすぐ電話かかってきた。
ボスの方へ見ると、どうぞと言うのでそのまま電話に出ることにした。

「はぁーい。」

私は凄く眠い感じに答えた。

『ごめん、寝てたのか。』

「うん、いつの間にか寝てたみたい。」

『なら良いんだ。本当に家にいるなら、、』

「うん、心配かけてごめんね。しんどいからまた寝たいから切るね。蓮もちゃんと寝るんだよ、おやすみ。」

私は一方的に切った。
画面に写ってる蓮は、電話が切られてからまた電話をしていた。
たぶん、電話の先はお兄ちゃんなんだろう。
確信した。

「貴方の言う通り、蓮は信じれない人みたいだね。でも私は貴方の仲間にはならない。
それは、貴方も罪を犯している人だから。
私は自分の意思でいつか必ず貴方を逮捕しにくる。それだけは忘れないで。」

私はそう言うとボスは私の隣に座り両腕を出した。

「なら、今ここで貴方の手で手錠をかけたら良い。」

ここで手錠をかけて警視庁まで連行したらそれで終わりかも知れない。ただ、今の状態だとどれも決定的な証拠が無いため逮捕しても裁判で棄却される可能性が極めて高い。
するとまた同じことの繰り返しになる。

「貴方が犯人だと言う証拠が揃っていない以上、裁判ではすぐ棄却されます。貴方に手錠をかけるのは全ての決定的な証拠が揃ってからよ。」
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