瞳の奥
警視庁に着いてからは、取り調べは三島さんが行い、私達は押収した品物の確認作業にはいる。戻ってきた人達も同様に確認していく。

「詐欺とかの証拠は山程出てくるけど、ユグドラシルとの関係性が解らないわね。」

「逆で考えてみるか。ユグドラシルに狙われる理由なら出てきそうじゃないか。」

確認作業は夜まで続く。
すると1人の部下が私達のところにきた。

「五十嵐警視、吉岡警部。こちら確認頂けますでしょうか?」

渡されたのはボイスレコーダーだった。

「内容は聞いたのか?」

「はい。」

「解った。戻れ。」

「はっ。」

蓮はすぐに音源をパソコンに落とし、私に片耳のイヤホンを渡した。

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