溺愛されないと分からない

「溺愛系の物語を書いて欲しいなんて言われても未経験なんだから書けるわけないよ~」

「じゃ、俺が教えてあげるよ」

後ろからいきなり声がして肩に手を置かれる
この人はだれ?

「誰ですか?」

「俺の事知らない?」

何かやらかした人とかそれとも有名人だったり?

「知らないです。何かやらかしたんですか?」

「いや、何もしてないよ」

「それじゃあもしかして芸能関係の人なのですか?」

「芸能人でも関係してる人でもないよ。
それはさておき俺、絢瀬 柊真って言うから柊真って呼んでよ」

とは言われたものを初対面の人を呼び捨てで呼ぶなんて絶対無理なんだけど、どうしよう

「早く呼んでよ、、これから恋人同士になるんだからこれくらい慣れてくれないと」

これも、良い小説を書くため

「しゅ、しゅうま」

呼んだ瞬間に顔が茹でたこのように赤くなったのを見て顔を軽く覗き込む


「恥ずいこっち見るな」

さっきので恥じらいを捨てた私はさらに攻める

「今、私は、恥ずかしながらも名前を呼んだので柊真も私の名前を呼ぶべきでは?」

「そんなの簡単だよ」

「れ、れれん」

「無理だ、恥ず過ぎる」

「あと一息ですよ」

「なんか、性にあわないな」

「恋歌」

確かにこれは照れてしまう
どうしよう
あたふたしていると今度は私が覗き込まれる番になっていた



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