桜が舞い、君に出逢う。
「く、久遠と舞香って、友達じゃないの!?」

慌て驚いたように、友人Aが言う。

「はぁ?何だそれ。」

アイツは眉間に皺を寄せる。

「だ、だって、私たちがその噂信じたのだって、舞香が久遠に直接聞いたって…。」

「知らねぇよそんなの。だいたい舞香って奴も知らねぇのに…」

「じゃ、じゃあ美緒はホントに久遠に付きまとってないの!?」

「逆に美緒が俺に付きまとっているように見えるのかよ。」

「見えないから、ウチらも戸惑ってたの!」

必死な声色に、アイツは表情を変える。
< 111 / 300 >

この作品をシェア

pagetop