桜が舞い、君に出逢う。
「へぇ…。その割には確信してるかのように美緒を責めてたじゃん?」

(美緒、呼び…初めて…。)

はっ! いかんいかん、

何キュンときてるんだ私は!

「それは、その…」

友人Bは困ったように目尻を下げ、

言葉につまる。

「理由もねぇのにその舞香って奴の言葉だけ信じて、俺の美緒をいじめてたってこと?」

「いっ、いじめてなんか…!」

友人Aが強く反論するが、

その先の言葉は出てこない。
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