桜が舞い、君に出逢う。
「う…」

めいは言いずらそうに顔をしかめている。

「そんなに私には言いたくない?結構口硬い方なんだけども…」

「ほ、ホントに口硬い!?」

「本当よ、私嘘言わないもの。」

「じゃ、じゃあ耳貸して!」

めいは赤くなった顔を少し隠すかのように

顔をパタパタとあおいで、

私の耳に口を近づけた。

「私ね、うちのクラスの桜太くんのことが好きなの…!」

へぇ、桜太くん…。柏木 桜太くんか。
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