桜が舞い、君に出逢う。
「かれーんっ!!!」

休み時間になると、一目散にめいが

私の席に走ってくる。

「どうしたの?」

「やばいやばいやばいっ!」

めいは血相を変えて、「やばい」を

連呼している。

まぁ、多分桜太くんだと思うけど。

「四六時中桜太くんと一緒とか、心臓がもたないよ!」

めいは私の肩を激しく揺さぶる。

「はいはい、そんな大きな声で言ったら聞こえちゃうよ?」

ついでに肩を揺さぶらせるのを辞めさせる。
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