桜が舞い、君に出逢う。
「なんならもういっそ私の気持ちがバレて玉砕してしまえばいいとか思っちゃってる。」

めいは気が狂ったのか、

顔を伏せてネガティブばかり口にしている。

「めい、ネガティブばかり言ってるとホントにそんな事になっちゃうわよ。」

「いいよ、もうそれが本望。はは、もう私なんていいんだよ。」

めいは私の肩におでこをぶつける。

「めい、もしかして病んだの?」

「…病んでないよ!!」

めいは私の肩からおでこを離して、

思い切り叫ぶ。

「ならもうネガティブは終わりましょ。ポジティブに生きて。そしたら案外上手くいくかもよ?っていうか可愛いめいを振ったら私が黙ってないわよ。」

「花恋…ほんとに怖い。お父さんの力でも使うの?」

「…」

父のことを考え、

絶対に力を借りたくないと思う。
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