桜が舞い、君に出逢う。
「花恋?」

急に黙った私を不思議に思ったのか、

めいが声をかける。

「ごめんなさい、何でもないわ。」

「ん、花恋ってお父さん嫌い系?」

嫌い、か…。好きか嫌いかで言えば、嫌い。

「あ、ごめんね。そんな考え込むとは思わなかった!」

あ、また、考え込んでしまった。

「ごめんなさい。また考え込んじゃって。」

「ううん、大丈夫だよ。」
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