桜が舞い、君に出逢う。
かと思えば急に私の机をドンッと叩き、

「ありがとう花恋!絶対やってみるね!」

と叫んだ。

「えぇ、ここから応援しているわ。」

そこでタイミング良く、

休み時間を終えるチャイムが鳴った。

「じゃあ頑張ってね。」

そう告げると、めいは意を決した様な顔で

自分の席へと戻っていった。

そして隣の桜太くんと仲良く喋っている

姿を見て、少し羨ましいと感じてしまう。

恋焦がれるという感情を、

一度も持ったことがないから。
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