桜が舞い、君に出逢う。
授業が終わると、いつもはめいが

私の席に来てくれるが

そんなのは待ってられない。

「めい!頭、大丈夫!?」

「待って花恋。その言い方はかなり語弊があるよ。」

「あ...ごめんなさい。私のせいでめいに何かあったらどうしようと思って...」

私は罪悪感のあまり目を伏せる。

「もう、大袈裟だなぁ花恋は!手は触れれなかったけどね?頭同士が触れ合ったって思えばいいんだよ!そしたら嬉しいでしょ?」

そういうものなの?と思いながら、

顔を上げる。

「とにかくごめんなさいめい。時間が経って何か異常があるようだったら私に言ってちょうだい。希空のお父さんの病院へ連れて行くから。」

「だから大袈裟なんだって!」

めいはケラケラと笑うけれど、

何かあった時の責任は私には負えない。
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