桜が舞い、君に出逢う。
「めいが大丈夫って言ってんなら大丈夫だろ。そんなに心配することないって。」

突如、桜太くんが私に声をかけてきた。

「そうそう!桜太の言う通りだよ!」

めいと、桜太。そう呼びあっている二人が

何だか初々しくて、思わず笑みがこぼれる。

「ふふっ、そうね。ごめんなさい、取り乱したわ。」

「それでこそいつもの花恋だよ!」

めいは明るく言うけれど、

桜太くんがこの場にいる以上、

私はただのおじゃま虫だろう。
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