桜が舞い、君に出逢う。
「...?」

一瞬何が起きたのかわからず、

呆然としてしまう。

「...あっ、ごめん!手を振り払うなんて失礼だよね、でも大丈夫だから!心配しないで!」

音瀬くんは焦ったように声を

うわずらせながら必死に弁解をする。

「そう、ならいいわ。ごめんなさいね。」

また、お節介だと思われてしまった

かもしれない。

小さい頃から、みんなにお節介を焼きすぎて

嫌われてしまうことが多々あった。

高校生にもなって、治ったと思っていたのに
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