桜が舞い、君に出逢う。
「ごめん。なんだか...飛鳥さんのこと誤解してたみたい。」

「誤解?」

「うん。なんか...アンドロイドみたいなロボットかと思ってた。」

「...え?」

アンドロイドみたいなロボットとは?

「勉強もできるし、運動もできるし、何でも出来そうに見えるから、不出来な僕を見て呆れてるんじゃないかと思って」

「え、いや、全然そんなこと思ってないけど。それに不出来だなんて思ってないし、呆れてもないわ。聞いたことがないけれど、音瀬くんは楽器が弾けるんでしょう?それなら不出来な人間なんかじゃないわ。」
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