桜が舞い、君に出逢う。
「花恋のお父さん、花恋のこと好きすぎじゃない?」

「...は?あ、ごめんなさい。つい」

「あれ、お父さん嫌いなの?お父さんは花恋のこと大事にしてそうなのに。」

「はぁ?そんな訳ないじゃない。あんなの、私のことを道具としか見ていないし」

「んー、そうは見えなかったけどなぁ。」

他人に何がわかるの?見ただけで、そんなの分かるわけない。

「わー、ごめん花恋。そんなに怒んないで」

「...どうして、怒ってるって?」

怒っていても、笑顔でいれば大抵みんな気が付かないのに。
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