桜が舞い、君に出逢う。
「だってさー、怖いんだもん。圧?が。
美人が怒ると怖いって本当なんだね」

「なっ!?」

美人だなんて、全くそんなことない!
それに、花陽やめいに言われるのは冗談っ
ぽいから軽く流せるけど、
彼方のは本気っぽくてドキドキする!
...あれ?どうしてドキドキするんだろう?
顔が整ってるからかな。

「あ、家着いたよ。」

顔を上げて窓の向こうを見てみると、
洋館のような立派な御屋敷が佇んでいた。

「立派なお家ね。」

「防音付きだよ!」

音楽家の家だからそれは当たり前だと
思うけれど。
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