桜が舞い、君に出逢う。
怒りで目の前が見えなくなったのかもしれない。

ただこいつが許せない。

愛しい私の家族に傷をつけたコイツを。

許せるはずがない。

「希空!やめて!」

美緒が私を止める声が聞こえる。

でもね、美緒。私が止まると思う?

きっとこれで、美緒はまた私を嫌うかな。

そう思った時、私の視界が塞がれた。
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