桜が舞い、君に出逢う。
家に帰って部屋の中に入って、

ベッドの上に寝転がった。

(那由多が言っていることが本当なら、私は那由多が好き。...でも、どうして?私が那由多を好きになる理由なんて、ない。)

強いていえば、那由多の奏でる音楽が

好きなことくらい。

そう考えていると、扉がノックされた。

「希空、私だけど。」

その声は花恋のものだった。
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