桜が舞い、君に出逢う。
席に戻ると美緒が席の前に屈んだ。

「希空...大丈夫そ?」

「何が?」

「にやけすぎて頬落ちそうだけど」

「大丈夫!嬉しいだけだから。」

「ねぇ希空、無理してないよね?もし花恋みたいに...」

「大丈夫、無理してないよ。これは...演技じゃあ、ないから。」

「不安な受け答えだなぁ。まぁ、大丈夫ならいいけど。辛くなったら言うんだよ?相談くらいなら全然乗るし」

「うん、ありがとう。」

そう答えると美緒は遊馬久遠の元に行った。

(ラブラブだなぁ。それに同じクラス、羨ましい...)

私はE組なのに、那由多はB組。

私もB組が良かった。
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