桜が舞い、君に出逢う。

「それって楽しいの？自分が思っていないことをして人生幸せになるの？俺はね、ならないと思うよ。希空が自分を出すのを苦手だって言うなら、そのままでいいんじゃないかな。無理する必要はないと思うよ。」

「無理して...そうかなぁ。よく、わからないの。私が考えていることも思っていることも、感じていることもわからなくて...。自分が何をしたいのかも、わからない。」

「希空、なら見つけよう！」

見つける？その言葉に首を傾げた。

「...どうやって」

「俺が手伝うよ！希空が何かに対して関心を持てるまで、俺が手伝う！...何をすればいいのかは、俺もわかんないけど...。でも、2人でやれば大丈夫だろ！」

にへっと那由多はVサインをして笑う。

その笑顔に、不思議とつられて笑ってしまう