桜が舞い、君に出逢う。
今日も一緒にご飯だ!とルンルンで席に戻る

するとクラスのリーダー的な存在の女子、高本さんと五十嵐さんが近付いてきた。

高本さんは長い黒い髪に、パッチリとした目鼻立ち。

反対に五十嵐さんはウェーブのかかったボブヘアーに睨むとよりいっそう怖いつり目。

高本さんが私の机を蹴った。

ガンッという大きな音と、散らばる教科書。

ビクッと震えておそるおそる目の前を見るともう1人、五十嵐さんが怖い形相で私を睨みつけていた。

(あぁ、やだな。)

なんて思うのは何度目か。

もともと数えてもないし、慣れてしまった。

「ねぇ〜、アンタ何様のつもり?」

「何蓮くんに付きまとってんの?」

(別に付きまとってるわけじゃない。私も蓮くんも一緒にいて楽しいからいるのに。)

なんて思ったって、私から声は出ないから

ただ2人を見つめることしか出来ない。

「何見てんの、なんか話せよ!」

「あ、話せないんだっけ?可哀想〜(笑)」

何も反応を示さない私に、女子二人は舌打ちをして席に戻って行った。

こんなことでバカにされるのも、もう慣れてしまった。

小さい頃は、よく蓮くんに助けてもらったな
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