桜が舞い、君に出逢う。
自分の部屋に駆け込み、枕に顔を押し付け涙をこらえた。

嘘だ、そんなの嘘だよ。

美緒ちゃんの話は全部嘘。

だってそうじゃなきゃ…気持ちの整理がつかないよ...!

私の好きな人は人じゃない。

私と会話ができるのは運命なんかじゃない、

幼馴染だからじゃない、

思い合っているからじゃない。

蓮くんが…私の心を読めたからだ!

どんどんどんどん、瞳から涙が流れてきて、

流れすぎて痛いくらいだった。

信じたくない、信じられない。

明日から、どうやって蓮くんに接したらいいの?
< 285 / 300 >

この作品をシェア

pagetop