桜が舞い、君に出逢う。
その日は一日中涙が引かなくて、
寝ようと思っても寝られなくて、
やっと寝られたのは朝の4時くらい。

6時半のアラームで目を覚ますと、
頭はガンガン重たくて目は真っ赤に腫れていた

(学校…行きたくないな。)

もう一度目を閉じて、目を覚ますと時間は3時を過ぎていた。

(えっ!嘘、なんで!?)

なんでも何も、3時間しか寝ていなかった体は更なる眠りを求めたのだ。

(学校…もう終わっちゃった。どうしよう、お母さんに謝りに行かなきゃ…!)

紙に言葉を書いて、部屋を出る。

その時、希空ちゃんの大きな声が聞こえた。

「だから言った!!!」

希空ちゃんらしくない大きな声に、
ビクリと肩が震える。

「言っちゃいけない!私たちが、絶対に!」

「ごめんなさい、希空。美緒も反省しているから。」

「そんなことわかってる!でも紬は!学校に行くことを拒否した!」

「ごめん、ごめん希空…ごめん、紬…」

すすり泣く美緒ちゃんの声。

どうして?どうして泣いてるの?

美緒ちゃんのせいじゃない。

私が美緒ちゃんに無理強いしたから。

叱られるのは美緒ちゃんじゃなくて、私なのに!
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