桜が舞い、君に出逢う。
あたしはずっと思っていたことを口にする。

「美緒ちゃんなんて、たまに部屋から叫び声が聞こえてびっくりするんだよ。」

大和君は、あたしの早口に驚いたのか、

ぽかんとした顔だったけど、

あたしの大好きな、目を細めた笑い方で

大和君は「ははっ」と笑った。

「マジで?あいつ、普段大人しいのに叫ぶのかよ。」

「大和君も叫ぶの?」

「俺は叫ばねぇよ!機械にむかって叫んだら気持ちわりぃだろ。」

大和君は1度笑うと口が悪くなるけど、

そんな大和君も大好き。

あれ、何かずっと自然に思ってたから

気にしなかったけど、あたし、

大和君のことが好きなの!?

わぁ、意識したら急に

恥ずかしくなってきた!

絶対顔赤いよね、どうしよう!?
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