桜が舞い、君に出逢う。
美緒ちゃんは手短に告げると

部屋に戻っていった。

「どうしたのかしらね美緒。」

お母さんが不思議そうに顔を傾ける。

「ねー、まぁとりあえず行ってくるよ!」

美緒ちゃんの部屋の扉をノックすると、

「入って」と言われる。

ガチャっと扉を開けて、美緒ちゃんの

ベッドの上に座る。

「どうしたのー?」

「花陽って、雲龍のこと好きなの?」

「え、うん!そうだよ?」

やっぱり。という顔をして、美緒ちゃんは

ため息をつく。
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