桜が舞い、君に出逢う。
翌日、元気に登校して昼休憩の時間に
E組に行った。
そして大和君を呼び出して人気の少ない
校舎裏に行くと、あたしは思い切り
息を吸い込む。
「大和君っ!」
吸い込みすぎた。耳がじんじんするくらいの
大きな声が出た。
「あたし、大和君が好きです!付き合ってくださいっ…!」
精一杯、声を張り上げて、緊張を乗り越えて
大和君に気持ちを届ける。
「…!」
大和君はビックリした顔で、
口元に手を当てている。
「…聞くけど、俺のどこが好きなの?」
「全部だよ…。君の無表情な顔も、笑った顔も、眉をひそめた顔も、優しいところも、口が悪いところも、ぼけーっとした所も、仕草も、何もかも全部っ!大好きだよ。」
「ぼけーっとした所って…悪口?」
大和君は笑いながらあたしに尋ねる。
「ちっ、違うよ!いい意味で!いい意味なの!」
「そっか。花陽に告られた時、俺が2回も花陽を助けてくれたからだと思った。吊り橋効果ってやつ?違うと思うけど。」
あ、あたしが悩んでたやつ吊り橋効果って
言うのかな。
「それ、美緒ちゃんにも言われたぁ!」
「マジ?あー、そうだ。返事。返事ね。」
大和君は気だるそうにあたしの
告白の返事をしようとしている。
「俺、実はさ。人間に興味を持てなくて。」
「…え?」
これは、振られる?
「花陽のこと、まだよく分かんないからデートしない?」
デートしない?
デートしない?
このひと単語が頭の中で木霊する。
「デート、したい!」
「うん」
大和君は笑ってあたしの腕を引く。
E組に行った。
そして大和君を呼び出して人気の少ない
校舎裏に行くと、あたしは思い切り
息を吸い込む。
「大和君っ!」
吸い込みすぎた。耳がじんじんするくらいの
大きな声が出た。
「あたし、大和君が好きです!付き合ってくださいっ…!」
精一杯、声を張り上げて、緊張を乗り越えて
大和君に気持ちを届ける。
「…!」
大和君はビックリした顔で、
口元に手を当てている。
「…聞くけど、俺のどこが好きなの?」
「全部だよ…。君の無表情な顔も、笑った顔も、眉をひそめた顔も、優しいところも、口が悪いところも、ぼけーっとした所も、仕草も、何もかも全部っ!大好きだよ。」
「ぼけーっとした所って…悪口?」
大和君は笑いながらあたしに尋ねる。
「ちっ、違うよ!いい意味で!いい意味なの!」
「そっか。花陽に告られた時、俺が2回も花陽を助けてくれたからだと思った。吊り橋効果ってやつ?違うと思うけど。」
あ、あたしが悩んでたやつ吊り橋効果って
言うのかな。
「それ、美緒ちゃんにも言われたぁ!」
「マジ?あー、そうだ。返事。返事ね。」
大和君は気だるそうにあたしの
告白の返事をしようとしている。
「俺、実はさ。人間に興味を持てなくて。」
「…え?」
これは、振られる?
「花陽のこと、まだよく分かんないからデートしない?」
デートしない?
デートしない?
このひと単語が頭の中で木霊する。
「デート、したい!」
「うん」
大和君は笑ってあたしの腕を引く。