桜が舞い、君に出逢う。
バンッ

机を叩かれて、驚いたけれど肩を上げずに

机を叩いた人を見る。

やっぱり

その人は私の家族。

姉である夜霧 希空(のあ)が立っていた。

「どうしたの?希空」

中学の頃は1度も家族と同じクラスに

なったことは無かったけど、

高校では私と希空だけ同じクラスになれた。

「遊馬、久遠。迷惑?」

希空は、焦点が定まっていない

うつろな瞳で私とアイツを見比べた。

「うん、迷惑だけど。」

「殺す」

「ちょちょちょっ、やめてよ!」

希空は正直怖い。

私たちの嫌な人はすぐ殺そうとするから。

でも、本当に危害を加えられた時が1番怖い
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