桜が舞い、君に出逢う。
「よしっ、美緒ちゃんとデートするぞー」

と独り言なのか勝手に意気込んで、

どこかに行ってしまった。

それ以降話しかけられることはなく、

翌日、目を疑うようなことになっていた。

朝登校する時、いつも遅刻ギリギリな

アイツが、席に座って、

しかも本を読んでいて、

制服もちゃんと着ていて、しかも、しかも!

金髪が、真面目そうな黒髪に変わっている。

これが、アイツの言うチャラいのをやめる。

なんだろうか。

でも、これは見た目だけ、

私が言ったのは中身だ。
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