桜が舞い、君に出逢う。
「ねぇ希空、その同業者の名前教えてよ。」

「やだ。」

「何で?」

希空から否定されたのは

久しぶりな気がする。

「同業者、だから。」

さらに謎は深まった。

でも、心なしか口角が上がっていたのも、

頬か少し赤く染っていたのも、

私たち家族でもずーっと見てなきゃ

分からない変化なんだと思う。
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