桜が舞い、君に出逢う。
「みーおちゃんっ」

コイツのせいでさっきあんな目に

あったからもう関わりたくなかったのに、

コイツはあろうことか私を後ろから

抱きしめている。

「は?何してんの、離れて。」

口からはそんな変哲も無い

言葉が溢れてくる。

「美緒、顔真っ赤。」

「うっさい希空!」

でも実際は、恥ずかしくて仕方ないのだ。

だって男性経験なんてないし。

「え〜、何美緒ちゃん照れてんの?かわい〜じゃん?」

「ふざけんな、離れろよ」

「相変わらずお口が悪いようで。」
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