桜が舞い、君に出逢う。
「授業、始まる。」

ポツリと呟いた希空の声でハッと我に返り、

自分が今たくさんの注目を浴びていることと

授業が始まるまであと1分しか

ないことに気がついた。

「もうほらお前のせいで…!」

「ごめんね美緒ちゃん。埋め合わせは今日の放課後?」

「しなくていい!」

怒りすぎだから私!

アイツの言葉に戸惑い過ぎだから私!

落ち着いて、冷静に、一喜一憂せずに!
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