御曹司の極上愛〜偶然と必然の出逢い〜
 いつものように一通り朝のルーティンを終えた真琴は、キッチンでコーヒーを淹れ気持ち落ち着かせる。

 まだ週末の出来事が受け入れられていない。

 各部屋にコーヒーを配り、最後にタブレットを持ち社長室を訪れた。

 『コンコン』

「はい」

「おはようございます。月野です。コーヒーをお持ちしました」

「どうぞ」

「失礼いたします」ドアを開け中に入る。

「いつもありがとう」と毎日お礼を言ってくれる社長。とても好感が持て気持ちいい。

 コーヒーを出し社長が口をつけた所を見て声を掛ける。

「今日のスケジュールを確認させていただきます」

「ああ」

「本日は、終日社内での各部署の会議となっております。資料はパソコンの方に」

「ああ。朝一目を通した。問題はなさそうだ」

 何事も仕事が早い社長で助かる。

 その後もいつも通りのやり取りをするが、社長からの視線を感じた。

「社長、何か気になる点でも?」

「いや。ふと金曜はしっかりご両親と向き合えたかと気になって」

「金曜は、お休みをいただきましてありがとうございました。お礼が遅くなり申し訳ありません」




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