御曹司の極上愛〜偶然と必然の出逢い〜
「月野さんが、病気じゃなくて良かった。けど、いい歳した大人の男女が全く気づかないって……。まあ、リンダが言うように身に覚えがあるようだから。仁、月野さん、おめでとう」

「JJがパパになるって、世間は大騒ぎね」

「リンダ、結婚式もまだですし、シークレットでお願いしますよ」

「わかってるわ。マコト、母親の先輩としていつでも相談に乗るわよ。あっ、そうそう。もうすぐ4ヶ月に入るから安定期だけど、環境の変化もあったんだし無理はしちゃダメよ」と言い残しリンダは帰っていった。

「ふたりとも、いつまで呆けてるんですか?」

 真琴がそっとお腹に手を置き呟く。

「ここに、仁さんの赤ちゃんが?」

「ええ。そのようですね」

「真琴のお腹に、俺との子が……」

「ええ。そのようですね」

 次の瞬間、仁の喜びが爆発した。

「マジか〜やったぞ!真琴!ありがとう!!愛してる」

 嬉しさをむき出しにする仁。

「「…」」

 仁らしくない、感情をむき出しにした姿に、驚き固まる真琴と春樹。

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