御曹司の極上愛〜偶然と必然の出逢い〜
必然の出逢い SIDE 仁
彼女との出逢いから時は過ぎ、新入社員が入社してくる時期を迎えた。わが社の入社式は、グループ全体で行う。
城之内のオフィスビル内の大ホールには、真新しいスーツを着たたくさんの緊張した面持ちの新入社員達。
前の壇上では、社長である親父が挨拶をしている。俺は傍らに立ち、新入社員を見回す。例年なら全く興味がわかないが、今年度は彼女が入社しているかもしれないのだ。
見回していると、何人もの女性社員が俺を見ている。それはいつもの事なので気にもしない。勘違いされないように、決して目を合わせない。
そして見回していると、『いた!』彼女だ。凛とした表情で背筋をピンと伸ばし、社長である親父を真剣な表情で見ている。
予想通り俺には全く気づいておらず、そして興味を示すこともない。自意識過剰と言われるかもしれないが、俺は今日まで女性の視線をたくさん浴びて生きてきた。
もちろん、俺が望んだ訳ではないが、家柄と容姿に魅力を感じる女性は少なくない……。
生まれて初めて経験するこの気持ち。
遊んだ時期もあったが、こんなに自ら欲するのは初めてだ。
城之内のオフィスビル内の大ホールには、真新しいスーツを着たたくさんの緊張した面持ちの新入社員達。
前の壇上では、社長である親父が挨拶をしている。俺は傍らに立ち、新入社員を見回す。例年なら全く興味がわかないが、今年度は彼女が入社しているかもしれないのだ。
見回していると、何人もの女性社員が俺を見ている。それはいつもの事なので気にもしない。勘違いされないように、決して目を合わせない。
そして見回していると、『いた!』彼女だ。凛とした表情で背筋をピンと伸ばし、社長である親父を真剣な表情で見ている。
予想通り俺には全く気づいておらず、そして興味を示すこともない。自意識過剰と言われるかもしれないが、俺は今日まで女性の視線をたくさん浴びて生きてきた。
もちろん、俺が望んだ訳ではないが、家柄と容姿に魅力を感じる女性は少なくない……。
生まれて初めて経験するこの気持ち。
遊んだ時期もあったが、こんなに自ら欲するのは初めてだ。