御曹司の極上愛〜偶然と必然の出逢い〜
「あなたがして来た悪行を退職、いや自主退職という処分で許そうって言ってるんです。感謝してほしいぐらいです」
冷たい目元に少し口元を緩め微笑んでいるかのような、噂で聞く『氷の微笑』を目の当たりにした城之内不動産の社長は、顔が引き攣る。
「なんでワシが……」
「心当たりがないと?でしたら、こちらに上がっている報告書を警察に渡して調査してもらってもいいですが?」
「もういい!辞めてやる!」
「左様ですか。では書類はうちの秘書の田沼までお願いします」
何か言いたげだが無言で出て行った。
「心当たりが色々あるんでしょうね。もう少しゴネるかと思ってました」
「ああ。プロジェクト前に決着がついて良かった」
「プロジェクトもですが、月野さんが被害に合わなくて良かったですね」
「月野さん?」
「ああ。すみません。数日前、専務が捜しておられた女性の名前がわかったのでお知らせしようと思っていて忘れてました」
「そういう事は早く言え」
「月野真琴さんです」
「真琴……。いい名前だ」
「専務、ニヤケ過ぎです」
「ウルサイ」
冷たい目元に少し口元を緩め微笑んでいるかのような、噂で聞く『氷の微笑』を目の当たりにした城之内不動産の社長は、顔が引き攣る。
「なんでワシが……」
「心当たりがないと?でしたら、こちらに上がっている報告書を警察に渡して調査してもらってもいいですが?」
「もういい!辞めてやる!」
「左様ですか。では書類はうちの秘書の田沼までお願いします」
何か言いたげだが無言で出て行った。
「心当たりが色々あるんでしょうね。もう少しゴネるかと思ってました」
「ああ。プロジェクト前に決着がついて良かった」
「プロジェクトもですが、月野さんが被害に合わなくて良かったですね」
「月野さん?」
「ああ。すみません。数日前、専務が捜しておられた女性の名前がわかったのでお知らせしようと思っていて忘れてました」
「そういう事は早く言え」
「月野真琴さんです」
「真琴……。いい名前だ」
「専務、ニヤケ過ぎです」
「ウルサイ」